武井壮とは

百獣の王、全知全能の神。
不可能を可能にし、楽勝を可能にする男、武井壮。
現在は一流スポーツ選手と絡んだ企画だったり、たくさんのバラエティ番組にでたり忙しい芸能人。
はじめてテレビで見たときは動物や他のタレントの倒し方を実践し、襲ってきた本物のピューマをはたき落としていた。

身体能力のみでアメリカへゴルフ留学

動物の倒し方を考えるようになったのはゴルフの特待生でアメリカ留学中に巨大な鹿に出会ったのがきっかけとのこと。
そもそもゴルフはやったことがなかったが、大学時代の十種競技で日本記録をとった身体能力をアピールしてセレクションに受かった。

中高の成績はずっと1位

その大学、中高時代がすごい。
成績が3位にまでなら中高の学費が免除、1位ならさらに教科書代がもらえたため、1位を取り続けた。奨学金が必要だったのはご両親と同居できなかった事情があるそう。
1位を取り続けられた秘密は、きっと今でも毎日トレーニングする姿勢にある。

努力

高校の時に、努力できるのも才能だと言って努力できなかった友人がいた(僕はそうは言わなかったけど努力はやっぱりできませんでした)。
それは真実かもしれないし、真実ではないかもしれないと武井壮を見て思う。

イメージと違うことを発見

彼が体について考えたのは10歳の時。
毎回同じスイングをしているのにホームランを打てたり打てなかったり。
理由を周囲の大人に聞いても「それはそういうものだ」というようなあいまいな答えしか返ってこなかった。
そんな時、撮影された自分のスイングフォームが自分のイメージ通りのフォームではないことに気付く。

「考える→実践する」の繰り返し

自分の体をイメージした通りに動かすことの重要性を知ったそうで、それが今の「パーフェクトボディーコントロール」という考えの元になっている。
またその頃、走っても同様にタイムが不安定なことが疑問で、大学生から運動生理学の教科書をもらって読んだりしたとのことで、本から技術を習得する習慣も身についたと思う。
それ以来、疑問を抱き、仮説を立て、学習し、実践するということを繰り返したのだと思う。
他人からは単調に見えても、同心円が膨らんでいくような、ずっと動きや変化のある行動を自発的に継続していくことが努力でしょうか。

データをとる

武井壮は自分を追及していくが、その追及する方法がすごい。
大学時代に陸上競技で常に自己ベストが出る状態、常にベストコンディションでいる方法を追及した。それにはトレーニングの疲労、ダメージから速く回復する必要があった。

6年間に渡る長期間一日に何度も部屋の内外の気温と湿度、天候、などを記録し体調の良し悪しや、気分の良し悪しを記号で表して、その結果どんなパフォーマンスが出るのか、回復具合はどうか、などを調べていた

武井 壮 | Facebook
各関節の体温もつけていたと語っていた。
すでに20年以上前に超回復の知識を実践していて最速で回復する方法を追及、そして体得。そしてたくさんの実証の果てにマスターズの金メダルに到達。
もちろんこの人が体得している運動理論や経験は、回復の方法やパーフェクトボディーコントロールだけではないと思う。

圧倒的に採る

武井壮は超長期間、自分のデータを採った。
自分のデータを得るには、目的を明確に持ち、データの取り方を考え、試行錯誤しないといけない。効率的な方法はおそらくない。
少なくとも僕自身は勉強時間や体重や運動記録を取ろうとしたけど、なかなかうまくいかない。
目的に問題があるとも考えて、運動の目的はダイエットではなく短距離走のタイムに置き換え、ダッシュを始めました。完全に武井壮さんの影響です。
そして目的意識の次はデータ採取。観察では生ぬるく、分析はあとの話。
まずは圧倒的なデータ採取が必要だと学びました。

パーフェクトボディーコントロールは運動の原理

パーフェクトボディーコントロールは運動の根源で、それが体得できていればどんなスポーツも手本の動きを見て説明を受ければ相当習得が早くなる理論。
実際すぽるとで一流のスポーツ選手の手ほどきで技術を習得する場面を見せてくれた。
この理論は、僕にとっては礼儀作法なら「すべての人は仏様の生まれ変わり」、デザインにおいては「コントラスト・反復・近接・整列」、読書「レバレッジリーディング」、動作「エルゴノミクス」のように物事の具体的な原理として働くと思う。
僕には運動原理で信じているものに「レッシュ4スタンス理論」があり、それについて語ってくれている場面を見たことがないので、これについてどう考えているのか是非知りたい。

エンターテイメントの力

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オトナの学校の30分の映像では、競技能力を尖らせることは非常に大きなリスクで、スポーツを継続して行くうえで親もしっかり考える必要があると説く。
最近スポーツのジュニア育成で、競技のレベルは上がったが、かつての自分のようにクオリティは高いがプロになれなかった選手が増えていると語る。

価値の質

自分のすべてを賭けた十種競技、陸上でトップに立ったが、その競技自体がマイノリティで価値がなく、自分にとっての最高の価値あるものが、他人にとって価値がないことを知った。
地球上で最高品質の物ができたとしても、一人も欲しがらなければ価値はない。
そのあとでメジャーなスポーツでトップを取ろうとしてゴルフに転校するが、鹿に出会って日本に帰国。その少しあと、芸人さんたちと出会い、価値はそのものを見たいという人数であると知る。
そこから、自分がトップをとるためだけにやっていたスポーツを、喜んでくれる人を増やそうという意識で始める。

価値の総量を増やす

エンタテイメントにしたいという意識を競技者自身が持っていれば、バレーボールやバスケットボールもサッカーや野球のようになる。
プロ意識という言葉はわかる人にしかわからない言葉で片づけられていたものを明確に教えてくれた。
勝手に思うのですが、マスターズで個人戦ではなく4人チームのリレーを選んでいるのは、自分以外の選手も顔が売れるように考えられたのでしょうか。
エンターテイメント要素の一つ、話術に着目しここでもデータを採取。芸人さんたちのバーでの会話をボイスレコーダーに記録して、完全にコピーしてしゃべれるように練習したそうです。
またパーフェクトボディーコントロールにも、エンターテイメントの要素を感じます。
自分の体の見えない部位を正確な位置、タイミングで動かす、止めるということはダンスの要素にもあると思います。
見せることで発達するし、競技がエンターテイメントになってたくさんの人の目に触れれば発展するスピードが上がりそう。

武井壮におすすめの技術

大人の学校の話で気になったことは、話はとても分かりやすい。でも黒板に書いた丸の大きさ、尖った部分などの図形が話の助けになっていなかったように感じる。
届ける力がものすごいからこちらも聞きたいと力強く思えるが、あとは伝えるためのデザインがされていればもっとすんなり聞けるし、聞いた後もその話を人に広めやすくなると思う。
僕はもっとも単純で重大なデザインの原理「コントラスト・反復・近接・整列」をこの本で学んだ。
ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]

武井壮におすすめの楽器

地球上で楽しめる範囲を広げたいので、ジャズバーでピアノを弾けるようになりたいそう。
でも僕はこの人の能力を生かすにはピアノよりドラムがいいと思う。
音楽も、リズムでつながるほうが早いし、他の楽器に対しても常にドラマー不足だから。
需要と供給、費用対効果、インパクト、アテンション、すべて考えて楽器ならドラムだと僕は思う。

武井壮へのお願い

僕がこれから知りたいことの一つは健康寿命を延ばす方法で、40代、50代と年をとっても現役をトップレベルで継続する方法。またその年代からでも成長していく方法。
稲葉浩志、カズ、イチロー、マドンナら一昔前では考えられなかった質と数の超人が増えている中で、それにのっかったようなエクササイズプログラムとかサプリの情報しか世界の末端の僕には届いていない。
そういうすごい人たちから話を聞けてこちらに卸してくれる人だと期待している。

書いてほしい

確かにTVで選手から話を引き出して、すぽるとなどのスポーツ企画で技術の秘密をエンターテイメントで翻訳して届けてくれているけど、番組は放送されると残らない。
僕はこの人の本が読みたい。なぜ本を出してくれないのか不思議です。まだ動物の倒し方の本しか出版されていない。
この人なら、つかんだ話術、ビジネス、ただで生活する方法、パーフェクトボディーコントロール、運動理論、難しいこともエンターテイメントの要素で語ってくれると思う。
勉強法についても、家族と縁のない環境だったからと謙遜し、教科書をもらったら最初に全部読む、としか語ってくれていない。

クオリティが低くてもいいから何冊でも書いてほしい

固いニュアンスでもエンターテイメントでも、忙しいならインタビュー形式でもいいので順番関係なくどんな見せ方でもいいので何冊か出してほしいです。
エンターテイメントになっていなくてもいいので、6割の完成度でもいいので、本を出してほしい。何冊か出せばそのうち最高の本ができると思う。
武井壮さん、あなたの本が読みたいです。もっと教わりたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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